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2014-07-09 Wed
秩父鉄道、東急の車両の使い勝手がお気に召したか、東急に弱みを握られて中古を買わされているのか、
そのあたりの事情はよくわかりませんが、
2013(平成25)年に登場した7800系には
いろんな意味で度肝を抜かれました。

ええっ?? 東急のどれにも似ていない、独自フェイスの7800系だ!
この7800系、
「運転台の増設と新しい顔を造ることにかけては、ジャムおじさんを凌駕する」
東急テクノシステムが、例によって東急8050系の中間車を改造した車両です。

くどいようですが、この8590系の貫通扉のないヤツ≒8090系ね
実は7800系、3両編成が主流で多数派の秩父鉄道にあって
2両編成でやって来るという、トラップ電車なのです。

ちゃんと「2CARS」と表示してるもん。見ない客が悪いんだもん。
秩父鉄道では、同社ホームページにも記載されていますが、
車両の固定運用をしていません。
当日その時刻にならないと、どの編成が来るのかわからないのです。
ついでに言うと、秩父鉄道はワンマン運転の列車が多いので、
先頭車の停止位置が決められている駅が多いようです。
そのため、3両目の位置で待っているお客さんを、
「ちょ、まじかよ、2両しかないのかよ!!」と混乱に陥れ、
2両目の乗り場まで短い停車時間のうちにダッシュさせる
「メタボ解消列車」として恐れられています。

羽生から三峰口まで2両編成で走破する、いろいろと無理のある設定!
2両編成の7800系は、輸送密度の低い影森-三峰口間の区間輸送を
主眼として想定され、設計されました。
羽生・熊谷-影森・・・7500系などの3両編成
影森-三峰口・・・7800系の2両編成
という構想です。
7800系は、ジャムおじさん・・・ではなく東急テクノシステムに顔を付けてもらった、
中間電動車2連の改造車です。
秩父鉄道は、ここでちょっとしたケチ、もとい節約アイディアを出しました。
つまり、電動車2連・・・・・・デハ-デハ、となるはずだったのを、
三峰口方の電動車の電装解除をしてもらい、
「デハ-クハ」という1M1Tとしたのです。

短い7800系、区間運転の予定が、結局全線で絶賛運転中みたい
埼玉県は西に向かって標高が上がるので、デハを羽生方に付け、
登り坂は押して行って、下り坂では抑速ブレーキも兼ねるのだ、と、
碓氷峠のEF64を意識した編成ですね。
その結果、3月のデビュー当日、この電装解除が完全に裏目に出てしまいます。
「YouTube」にも動画があるので、ご存知の方も多いと思いますが、
【リンク】
7800系、坂を登れない!?
上り坂の途中にある浦山口駅を発車しようとしたところ、
坂の途中で空転してしまい、何度も発進を試みます。
結局駅のだいぶ手前の浦山橋まで戻り、助走を付けて発車に成功しました。
原因は、電装解除による1M1T化、界磁制御の発進トルクの低さ、
軽量ステンレス車体のため粘着力不足、といろいろ挙げられました。
直前に同区間を通過した、営業運転に向け試運転中のC58が、
浦山口付近の線路に油をぶちまけていったのが、直接の原因だった訳ですが、
デビュー記念HMを付けて大恥をかかされた7800系。
就役翌日には運用を離脱、しばらく広瀬川原で引きこもっていました。
秩父鉄道としては、せっかく買った(買わされた)7800系を部品取りにはしたくない!
しかし、元の所属先の東急とは違い、予算は限られています。
そこで高価なVVVF化、手間のかかる2M1T化という案は断念し、
より安価な救世主「セラジェット」とかいう増粘材噴射装置を車輪付近に付けてもらい、
営業運転に復帰しました。

熊谷駅の先の立体交差(高崎線のオーバーパス)、登りきれるかなぁ??
まあ、実を言えばトラウマが残ったのは、新しい装備をもらった7800系ではなく、
運転士さんのほうかもしれません。
意外に標高差のある、小前田駅→桜沢駅間。
桜沢駅に向かって、小前田駅発車からめいっぱい助走を付けて
坂を登っていく7800系サンがいますから・・・ね。
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秩父鉄道 7800系は東急8090系を2両編成に改造【更新】リンク更新
2015-09-15 Tue 15:59:57 | ぱふぅ家のホームページ
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